基礎力養成
Basic 基礎力養成 発音とリスニングのトレーニング
2015/2/23更新
意外と軽視されている方が多いのですが、「発音」の勉強は重要です。
私自身も、「通じさえすればカタカナ英語でもいいや」と思っていた時期がありました。
しかし発音が悪いと、何度も聞き返されて気まずい思いをしたり、ときには意図しない別の単語に聞こえてしまい、誤解を招いたり恥ずかしい思いをしたりすることもあるんです。
私はイギリス人の友人に、「ヒロミが言う“earth(地球)”の発音は“arse(イギリススラングでお尻)”に聞こえるよ」と笑われてしまった経験があります……。
(カタカナ発音で「アース」と言わないようご注意を!)
また、「発音」と「リスニング」は密接な関係がありますので、発音の勉強をすればリスニング力も上がります。
「知らない音」は正しく発音できませんし、もちろん聞き取ることもできません。
英語には、日本語にはない多くの音があります。
それらをまず「ルール」として頭に入れ、声に出して練習することで、効率的に発音を改善し、リスニング力を飛躍的に上げることができるんです!
ここでは、「フレーズ単位」と「音単位」の2つに分けて、トレーニングのコツをお伝えします。
INDEX
フレーズ単位での発音&リスニングのコツ
よく「英語学習におけるカタカナ表記は、正しい発音習得を妨げる」という意見を耳にしますが、私は、うまく使えば英語独特のリズム感や単語の連結具合を表せて便利だと思っています。
フレーズ全体のリズムやイントネーションを大ざっぱにつかむために、私はまず、聞こえた通りに(できるだけ忠実に)カタカナで表してみました。
たとえば、I asked her out today.(今日彼女をデートに誘った)というフレーズ。
英和辞典の発音記号を参考に、一語一語区切って
ai ae'skt hэr a'ut tэde'i
と練習していても実践では通じにくいですし、ネイティブはこのように区切って発音しないため、聞き取りも困難になります(もちろん、単語一つひとつの正しい発音を知るためには、発音記号もとても大切なのですが)。
それならいっそカタカナで、
アイ ェア'スクタ ア'ウッ トゥデ'イ
と覚えてしまったほうが、よほど実践的だと思います。
※ asked her が連結して [ェア'スクタ] のようになり、out today の
ダブル t も [アウッ トゥデイ] のように1つになります。
What are you going to do tonight?(今夜は何をするの?)なら、(ゥ)ワ’ラユゴナドゥ’ートゥナイッ?と一息で言うと一発で通じます♪
このような「単語と単語のつながり」や「音の消失」については、まずはざっとルールを学び、あとはひたすらスクリプト付きの素材を使って「音と文字を結びつける訓練」を行い、英語独特のイントネーションやリズム感を体得するのがおすすめです。
私自身も数年前に、某「発音学習DVD」を購入し、繰り返し練習したところ、ナチュラルスピードの日常会話がぐっと聞き取れるようになりました!
現在は洋画や海外ドラマを多数英語字幕つきで視聴し、耳を慣らしています。
日本語的な発音しかできない方は、単に「発音のルール」を知らないから ではないでしょうか?
リスニングが苦手な方(スクリプト等で文字を見ると理解できるのに、聞き取れない方)は、「音の連結や消失」で戸惑ってはいませんか?
何も分からないままやみくもに聞きまくるのではなく、コツを押さえて意識しながら大量の音をインプットするようにしましょう。
<リスニング上達のコツ&実践編>
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