アメ雑×毎ビジ合同オフ開催!
2009年3月30日、大盛況のうちに終了した【 アメ雑×毎ビジ合同オフ!第1回 】。
英語学習法をメインに、大変ためになるトピックが次々と飛び出しました。イギリスでの留学経験に加え、アメリカ(LA)で23年以上の英語指導歴をお持ちのYokoセニサック先生。圧倒的な英語力と指導経験に裏打ちされた学習法やアドバイスは、実践的なものばかりでした!また、ゲストとしてYoko先生の息子さん&娘さん(完全バイリンガル)にも来ていただき、大変有益なメッセージをいただきました。

当日のメモを元に、英語学習法のエッセンスをレポートしますね★
単語暗記からスピーキングに至るまで幅広くカバーしているので、きっとお役に立てるのではないかと思います。
by Hiromi Ujiyama(ROMY)

合同オフ

■開会のあいさつ&主催者自己紹介(19:00〜)

<英語学習について>

・ スラングやイディオムができないと、ナマの日常会話は絶対無理!
・ 英語学習はダイエットなどのように、効果が目に見えるわけではない。
自分の中で実感するだけ。→ゴールを決めよう!
・ 日常英会話は簡単な単語の連なり
(例)「〜につぐなう;埋め合わせをする」と言いたい場合、会話で使われるのはcompensateではなく、make it up to〜など。
・ 関連語彙はまとめて覚えるのが効果的。
(例)break up with、leave、dump、blow off など
・ 英語習得には時間がかかる。“英語は一生勉強です”。


■英語学習法について(19:10〜)

Romy()→Yoko()/Jun()への質問形式。

<単語暗記>

R:
英単語暗記法をよく聞かれるのですが、おすすめの教材・学習法は?
私のおすすめは、DUOなどの単語集をまずは一冊覚えて基礎づくり。
挫折しないように、頭から100%覚えようとするのではなく、 単語集を何度も通読するやり方で。
Y:
まずは英語を覚えて何に使うのか? ターゲットを定めることが大事。
私自身、毎朝英字新聞を読んで知らない単語にマーカーを引いて・・・という訓練をしていたけれど、実際に使わない単語は定着しなかった。
単語は積極的に使う。知らない単語に出会ったら、まめにメモを取る。日頃から「これ、英語でなんて言うんだろう?」と考えて調べるクセをつける。身近なもの、日常の動作などをどんどん英語化してみる。

<英文法>

R:
中学・高校初級レベルの英文法を総復習するのにおすすめの教材は? 英文法はやはり必要か?
Y:
ペーパーバックの「 More Grammar Practice 」がおすすめ。薄い本がいい
英文法は、言いたいことを伝えるのに不可欠。
たとえば「オフ会に行って楽しかった」⇒過去形の知識、 「オフ会に行かなかったら、YokoさんにもRomyさんにも会えなかっただろう」 ⇒仮定法の知識、 というように、より自分の気持ちに近いことを自在に言えるようになっていく。
ただ耳から聞いて覚えただけの英語か、文法をきっちり理解して話している英語かは、 聞いていて明らかにわかる

<リーディング>

R:
リーディングの練習に最適な素材は? 私は活字ギライなので、複数誌の英語メルマガに登録して、少しずつ大量に読むことを習慣化している。
Y:
子どもの本がいい。英語で英語のまま考える練習を。 知らない単語は英英辞典を引いていく。
あるいは自分の知っている単語を1日10個ずつ、英英辞典で引いて説明を読んでみる

<ライティング>

R:
ライティングの練習法は? 私は日記をつけていた。知らないフレーズは英辞郎、E-DICなどの辞書で調べて、 さらにそれをgoogle.comで検索して使用法を確認。
Y:
それでOK。毎日日記をつけるクセをつけることが大事。 思いどおりに書けない部分が自分の弱いところ
どうしても無理な日は、「今日は疲れているから書きたくありません」の1行でもいいから必ず書く
作った英文は、できればネイティブにチェックしてもらうとベスト。

<スピーキング>

R:
最もむずかしいスキルである「スピーキング」。国内で練習する方法は?
J:
会話はスピードが要求される。テレビのニュース番組などで、キャスターの話すスピード、 イントネーションをそっくり真似して言う練習が有効(意味がわからなくてもいい)
恥ずかしくて人前で英語を話せない、という人も、ひとりなら恥ずかしさもない。 毎日練習すること。


オフ会風景

■英語で自己紹介タイム!(19:35〜)

ここで参加者のみなさんに、英語で簡単な自己紹介をしていただきました。
みなさんシンプルなフレーズで大変上手にまとめてくださいました!
まだあまりスピーチに慣れていらっしゃらない方は、短めに自己紹介して「あまり英語が得意ではないので、短いですがこれで終わりです。Nice to meet you!」と締めていらっしゃいました。これで十分☆

参加度が高まり、とても刺激になるセッションでした。


■質疑応答(20:25〜)

Q: 日記をネイティブにチェックしてもらいたいが、機会がない。どうすれば?

Y:
私にメールしてください。あとで名刺を渡します。 (会場にどよめきが!w)

Q: 冠詞が苦手なのですが、どう勉強すればいいか。

Y:
本をたくさん読むこと。マーカーを引きながら、「こういうときもtheなのか」 などと確認しながらたくさん読む。
冠詞には私も苦労した。

Q: ビジネスの交渉などで、事情がうまく伝わらないことがある。言い方やフレーズの選び方に問題がある?

Y:
その可能性もある。 日本人は、まわりくどくなりがち。アメリカ人は単刀直入を好むYES/NOをはっきりさせること
また、強気な言い方をしたほうがいい場合も。

Q: (上に続いて)さまざまなシチュエーションに対応したフレーズ集のようなものはないか?

Y:
フレーズ集はいろいろ出ているし、私自身も出しているが、本当に言いたいフレーズ というのはケースバイケース
その状況に直面して初めて感情が起こり、どう伝えたいか、 どう言えばいいか、というニーズが出てくるもの。
なので、なかなか事前に用意しておくべき「これ!」というフレーズ集はない。

Q: 長い英文を聞いていると、最初のほうを忘れてしまう。どうすれば覚えていられる?

Y:
ポイントを押さえて聞く。テーマを押さえれば、「だいたいこんなことを 言っているんだろうな」と予測がつく。
また、ついていけないときはいったん相手を制止することも大切。アメリカ人は、ほうっておくとどんどんしゃべり続けるw
R:
ついていけないときは、こちらから質問をどんどんして、会話の主導権を握ってしまう方法も有効。

Q: ミッションスクールの高校1年生にも英英辞典を薦めても大丈夫か?
英検は2級レベル。

Y:
英英辞典は早くから始めてももちろん大丈夫。
なお、英検に関しては、問題を解くためのコツだけを覚えて(実力をつけるのではなく、テストの ための勉強をして)合格してしまう場合もあるので、「英検○級だから〜」と一概に指標にできない面もある。

Q: 通訳になるための勉強法のコツは?

J:
まずは母国語を100%習得すること
また、すべて直訳しようと躍起になるのではなく、 いい意味での「いい加減さ」も必要。

Q: 58歳から英語の勉強を開始。遅すぎる?

Y:
遅すぎるということは決してない。78歳から英語を始めて上達した人もいる。
40歳でも、本人が「遅い」と思えば遅い。要は本人のやる気次第
強いて言うなら、若い方が物覚えが速い、ということはあるかもしれない。

Q: 英語の歌の歌詞で英語を勉強するのは有効?

Y:
もちろんOK。固定観念にとらわれず、自分に合った方法をどんどん試しましょう

Q: リスニング問題などで、1人のアナウンスやスピーチは聞き取れるが、2人以上の 会話になるとついていけなくなる。対処法は?

Y:
リラックスすること。両方を完璧に聞こうとして肩に力を入れない。

Q: イギリス英語が聞き取れないのですが。

Y:
イギリス英語とアメリカ英語は全然発音が違う。イギリスで最初に英語を学んだ私も、 アメリカで英語が通じなかったり、アメリカ人の夫とコミュニケーションできなかった ことも。逆に、イギリスで私の英語が通じて、夫の英語が通じなかったこともある。
ただ、「○○の国の人の英語は聞き取れない」といっているうちは、まだまだ訓練の余地 がある。
R:
イギリス映画を数本分析すると、イギリス英語のクセやイギリス英語独特のフレーズが見えてくる。要は慣れてしまえば、どんな国の英語も理解できるはず。


懇親会の様子

■懇親会(21:15〜)

懇親会は4つのテーブルに分かれてしまいましたが、それぞれのテーブルが、英語学習法などの情報交換で大盛り上がり! ときどきは移動してメンバーを入れ替えつつ、多くの方々と交流を深めることができました。

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました☆


参加者の方々からいただいたメールの一部をご紹介します!

メール HUMMERさん
参加者のみなさんは非常に親切で優しく、色々とお話をすることができて本当に有意義でした。
ROMYさんが懇親会までわざわざ開いてくださったおかげです、本当に感謝しています。
いつもはTOEIC学習者の仲間との付き合いが中心なので、このような英語に様々な思いを持って学習していらっしゃるみなさんとご一緒できたことは有意義なことこの上なかったです。
また是非このような機会を設けていただけると嬉しいです。きっとみなさんとっても満足して帰られたと思います、何人かの方と連絡先を交換しました、ROMYさんのおかげで英語学習仲間がまた増えました。陽子先生もとっても素敵な方で感激しました、本当に素敵な会だったと思います、感謝しています。

メール TOSHIさん
昨日は有意義なオフ会、楽しい懇親会ありがとうございました。
ROMYさんの堅実でまじめな勉強方法と、YOKO先生の経験豊かな肩意地張らない勉強方法と両方お聞きすることができ、これからの勉強に勇気が湧いてきました
お二人ともお金のためとかではなく、本当に日本人にもっと英語がうまくなって欲しいという思いから本やメルマガを書かれているのだな、というのが分かりとても感銘しました。
また、お会いした人の中に58歳で昨年8月から勉強を開始され、あの場で立派にスピーチされる姿を見て、本当に英語の勉強に年齢は関係なく、意欲と気持ちしだいなのだということを実感し、自分もまだまだ英語がうまくなりたい、という気持ちを新たにすることができました

メール なゆさん
昨日のオフ会はありがとうございました!
YOKO先生やROMY先生の英語学習法を伺ってなまけものの私も新年度がんばろう!と意欲が出ました
英語の日記(韓国語の日記も)を今日からさっそく書き始めようと思います。
おおぜいの人の前で英語を話すのはとても緊張しましたが(おそらく初めてです)おかげさまでよい経験でした
日本語で話すのすら緊張しがちで声も小さくなるので...質問する時も緊張しましたが
好きな音楽も歌いながら、いろいろな方法で英語を勉強しようと決意を新たにしました。

memo
オフ会会場を出るとき、至近距離で笑福亭鶴瓶さんとすれ違いましたw テレビで見る通りの、いかにも優しい方でした。
参加者の何名かは握手してもらっていました。後で聞いたのですが、マツジュンも一緒にいたらしいです!

主催者プロフィール

* Yoko セニサック * 有子山博美(ウジヤマヒロミ)/ROMY
Yoko セニサック高校卒業後、5年間英国留学。83年に渡米、85年に BYB English Center を設立。以来、23年以上、LAに駐在するビジネスマンから幼児まで、生徒のニーズに合った英語を指導。
2004年度、2005年度にメルマガ大賞第3位に入賞した『アメリカ人と雑談できる英語力を身につけよう!』に続き、2008年8月より「 Yokoと学ぶアメ雑英会話 」をスタート。
2008年12月、『 英語で楽しく雑談できる本 』(あさ出版)を刊行。 英会話LALALAを始め、Power Of English,Yoko のLA通信など多紙面、インターネット上でも執筆中。
英語のまぐまぐでは、『 ネイティブ表現トレーニング 日常会話編 』を担当。辞書にはない「本物の日常会話」をYokoと一緒に学んでいきましょう!
Romy 外国語大学英米学科を卒業後、学習ソフト制作会社で数々の社会人向け英会話ソフトを企画制作。留学経験なしでTOEIC満点を達成するとともに、洋画や海外ドラマを使ったDVD学習で英語運用力を磨き、“国産バイリンガル”へと成長。
2004年に Romy's English Cafe をスタート。毎朝6時に配信しているメルマガ「 同僚と差がつく!毎朝10秒のビジネス英語習慣 」は、メルマガ大賞2005で語学・資格部門第1位を獲得。
2008年6月に『 留学しないで、英語の超★達人! 』、9月に『 同僚に差をつける!毎朝10秒の英語レッスン 』(中経出版)を刊行。
英語のまぐまぐでは、『 ネイティブ表現トレーニング ビジネス英語編 』を担当。ネイティブスタッフAndrewとともに、楽しみながらコンテンツ制作しています☆
英語で楽しく雑談できる本 留学しないで、英語の超★達人! 毎朝10秒の英語レッスン