TOEIC対策の秘訣
Advanced 発展的学習TOEIC対策の秘訣-短期間で効率よくスコアアップ!
2009年作成、2020/1/14更新
入試や各種資格試験と同様、TOEICにも、 短期間でスコアアップするためのコツがあります。就職や昇進のために一定のスコアが必要な方、忙しくてあまり勉強時間が取れない方、とにかくてっとり早くスコアを上げたい方のために、ここでは効率の良いTOEIC勉強法をご紹介します。
Step1: まずはテストの傾向を知る
TOEICは過去問を公表していませんので、まずはテスト制作機関ETSが発刊している『 TOEICテスト新公式問題集
』を入手しましょう。全部で何問あり、制限時間はどれくらいか、各パートごとのテスト形式はどのようになっているか、など、基本的なテストの概要をチェックしておきます。
TOEIC公式問題集は最新刊がおすすめです。
Step2: 時間を計って解いてみる
まずはTOEIC1回分を、制限時間内に解いてみましょう。
時間内に解けなくても、とりあえずいったん終了。時間の感覚をつかみます。
答え合わせしてスコア算出後、解けなかった問題に挑戦します。
「ほとんどできなかった」という方は、「解答・解説編」を読み込んだ後、2~3度同じ問題に挑戦してみてください。あれこれ新しい問題に手を出すより、公式問題集一冊をじっくり消化するほうが実力がつきます。
テスト本番でも問題用紙への書き込みは禁止されていますし、くり返し復習できるように問題冊子には印も何もつけないでください。
Step3: 「解答・解説編」を徹底的に読み込む
単に「答え合わせをして終わり」では、いくら問題を解いても実力は上がりません! 解けなかった問題だけでなく、問題文を一字一句確認して、わからない語句や構文をつぶしていくことが、最短距離でスコアアップするためのコツです。
好きな色のマーカーやペンを用意して、知らない単語や、TOEICによくある言い換え部分(写真のケースでは、スクリプトでは「ballgame」、選択肢では「sporting event」と言い換えられています)などをチェックしていきます。
マーカーは2色用意して、「知らなかった語句」と「解答のヒントになる部分」を色分けするのがおすすめです。(写真では前者を黄色、後者をピンクでマークしています。)
長文問題なら、設問の解答(のヒント)が本文中のどこにあるかもチェック!
リスニング問題なら、スクリプト(台本)をチェックすることが必須。
どこが聞き取れなかったのか、どこで引っかかったのか、知らない単語やフレーズはないか、ということをマーカーを引きながら確認していきます。
TOEIC公式問題集は解説も充実しているので、じっくり読み込むうちにテストのクセや傾向がだんだんわかってきます。重要語句やフレーズもほぼお決まりなので、1冊きっちりやればかなり力がつきます。
目標到達地点
・リスニングパートは「テキストを見ず音声だけ聞いても理解できるようになるまで」スクリプトを読み込む。
・Part3,4は設問を先読みする練習もしておく。
directions(指示)が読まれている間に最初の1セットを先読みして、各問題で問われているポイント(「会話が行われている場所」「女性が次にすること」など)を把握。最初の1セットの「○番をマークしてください」という指示×3が読み上げられている間に次の1セットの設問に目を通す。このリズムを絶対にくずさないようにしましょう。本番では、聞き損ねたときはその設問を捨てる勇気も必要です。
・Part5,6は、何も書き込まれていない問題集を見て即座に答え、その理由(「名詞を修飾するのは形容詞だから」など)も簡単に言えるレベルまで理解する。
・Part7は、長文を頭からスラスラ理解できるようになるまで解説を読み込み、出てくる単語はすべて覚える。(問題集には何も書き込みをしない状態で練習することが大切。/(スラッシュ)や下線も引かないようにしましょう。)
あとは時間配分の方法など細かいテクニックがいろいろありますが、そういったことを考えたことがない、全く知らないという方は、下記の本をご一読されるのもおすすめです。
★参考書『マンガで攻略! はじめてのTOEIC(R)テスト 全パート対策』
(濱崎潤之輔著、西東社)
ほとんど解けた~! という方は…
公式問題集や模擬問題集を、上記と同じ方法で一冊ずつこなしていきましょう。800点を突破した人がさらに上を目指す場合は、洋画や海外ドラマ、海外ニュースなど、生の英語にどんどん触れることが、さらなる実力アップにつながります。